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宿たより

2019/06/01

休み方改革で休みは増えるのか

現在日本政府が主導して推進している「休み方改革」。休み方改革によって、私たちの休みがどのくらい増えるのかを、解説します。

■「休み方改革」とは
休み方改革とは、労働者が休暇を取りやすい環境をつくる取り組みの事です。
似ている言葉に「働き方改革」がありますが、働き方改革が「労働環境の改善」であることに対し、休み方改革は「休暇の取りやすい環境の改善」にあたります。

■外国より多い?日本の休日の日数
企業で働く労働者の休日は、年間何日間あるかご存知でしょうか。
日本では祝祭日が15日程度あります。実はこの日数は、諸先進国より多い日数になります。
ただし、エクスペディアが発表した【世界19ヶ国 有給休暇・国際比較調査2018】によると、日本人の有給休暇取得日数は7~10日となります。つまり、祝祭日と有休の合計25日程度が日本人の実質的な休日の日数と言えます。

■海外の労働者の休日の日数
諸先進国では、祝祭日に関してはそこまで日数が多くありません。
長いバカンスを取る事で有名なフランスでも、祝日は9日。ただし30日の有給休暇が付与されており、取得率はほぼ100%となっています。(出典・エクスペディア【世界19ヶ国 有給休暇・国際比較調査2018】)
つまり、実質40日程度がフランス人の休日の日数となります。
個人の権利をしっかり主張するアメリカでは、祝祭日と有休をあわせて24日程度というデータがあり、意外と日本人とおなじくらいの休日の日数であると言えます。

■3連休が増える?
働き方改革の最大の目的は、「休みを取りやすい環境を作る」ことにあります。改革の中心である「有給休暇の取得の推進」を、官民一体となって進めることで、年間の休日の数は確実に増えていくと言われています。
日本の有休の付与日数は20日間。有休休暇取得率の平均が現在50%なので、取得率が上がり、20日間取得となれば、年間の休日数が35日となります。これは、フランスに近い日数の休日になります。また、せっかく有給休暇を取れるなら、土日にプラスもう1日休みを増やして3連休に、という休みの取り方をする人が増えると言われています。2連休だと、家の用事を片付けることに1日使ってしまい、泊まりがけのお出かけはちょっと難しいというかたも多かったと思います。しかし、3連休なら休暇の使い方の幅が広がります。

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